借金を甘く見すぎていたせいで、今では白米も食べられないほど生活が困窮しています。
私が初めて借金したのは、友人からスキーに誘われたときのことでした。
もともと見栄っ張りな私は、最新のスキーグッズを揃えてゲレンデを滑走しようと考えます。
しかし、肝心なお金がありませんでした。
両親や知人など貸してくれそうな人に声をかけてみたものの、全く手応えがありません。
街を歩きながら友人からの誘いを断ろうと考えていたとき、目の前に消費者金融の無人契約機が見えました。
運試しも兼ねて審査を受けてみようと思い建物に入ると、同意の上で鍵をかけられました。
そのせいか緊張しましたが、たまたま免許証と給与明細を財布に入れていたので審査はすぐに始まります。
労せず10万円を借入れることができた私は、毎月5千円ずつ返済する生活を始めることになります。
毎月の返済額の安さに感銘を受けた私は、同じ消費者金融から次々と借金して債務が20万円にまで膨れ上がりました。
そんな矢先、会社が倒産してしまい社長が夜逃げしたので私の収入源が絶たれました。
仕事に誇りを持っていたのでプライドが高く、今でも新しい仕事が見つかりません。
少しでも節約して返済に充てるために、もやしばかり食べる生活が続いています。